フォーミュラE選手権チャンピオンのセバスチャン・ブエミは、30,000人が見守る3rdシーズン開幕戦・香港大会で優勝を手にし、タイトル防衛シーズンの好調なスタートを切った。
セバスチャン・ブエミ
正直、最初は勝てないかなと思いましたが、昨シーズンのパリのようだったと思います。
クルマのセットアップはあまり良くありませんでしたから、ラッキーだったと思います。
予選はあまり良くなかったですがレースは良かったですね。
勝利は戦略の通りに行ったからだと思います。チームのおかげです。
ピットできると分かった時に、先が見えたと思います。
サム(バード)がピットから出てこなかった時には凄く驚きましたが、その流れは嬉しいことでした。
タフなレースでしたから。
1台目のクルマはペースが悪かったのですが、2台目はずっと競争力がありました。
ですから、レースの最後の数周はいい感じでした。
2位:ルーカス・ディ・グラッシ
ABTシェフラーアウディスポーツ・チームは絶対に諦めない、ということを見せただけです。
いいスタートだったと思いますが、マーが誰かにクラッシュして、僕がその中にクラッシュしました。
ノーズを損傷し、ピットに戻らなければならず、今日のレースは終わったと思いました。
でもメカニックが素晴らしい仕事をしてくれて、僕をリードラップに戻してくれたんです。
僕としてはファステストラップを取るしかないと思っていたんですが、チームが『ダメだ。僕たちはあきらめない。プッシュし続けるぞ。ターゲットをみて、それに向かえ。』と、僕に言いました。その後、セーフティーカーが入りました。
僕はターゲットに従って、一周、一周、コーナー、そしてコーナー、っとエネルギーをできるだけセーブし、2位でフィニッシュしました。
実は最後、チェッカーフラッグではなく、最終周回のボードを持った人を見て、フィニッシュラインを超えたんです。
なので『これは最終ラップなのか、それともレースが終わったのか?』と聞いたんです。
その時に僕のエンジニアがみんなで喜んでいたので、終わったんだと分かりました。
計算は凄くシンプルですよ。
28kWありますから、それを何周あるかで割ります。
僕は26か27周分ありました。1周約1kWです。
それは通常の戦略よりも20%少ない値です。
3位:ニック・ハイドフェルド
出だしで1つだけポジションを上げました。
最初のコーナーには遅れて入って、その後2台くらい抜き、出口で誰も僕にねじ込んでこないように願っていました。
なんとかやり遂げました。
レースの終わりは苦戦しました。プロストが僕の後ろにいましたから。
ラインを超えた時に最終周回のボードを持った人がいて、チェッカーフラッグではなかったんです。
『オー・ノー!』って思いましたよ。
でも良かったです。フィニッシュでしたから。