「ロングビーチを振り返り」ロングビーチ大会で一番難しかったことは、レース中ずっと集中力をキープすることでした。
スタートは上手くいきましたが、レースがまだまだその後続くわけですし、上手やっていかなくちゃ、と思っていました。
特にピットが一番緊張した瞬間でしたね。
というのも、その前のマイアミ大会でピット(+9秒)のせいで負けてしまったので、同じミスをしたくなかった。
なので、より慎重にしないとなりませんでした。
そしてピットではすごく落ち着いてでき、全てが順調に行きました。
そのおかげで2位との差ももっと作ることができました。
トップを走ってレースをリードするのは難しい課題です。
失うものはたくさんあるけれど、得るものはないですから。
すでにトップなわけですからね。
でも後ろの人は得るためにプッシュしないとならず、失うものはありません。
こういうことが前にいることの難しさです。
なので、絶対にミスをしない事、絶対に変な事が起こらないようにすること。
レース中は集中力をキープしてミスをしない。それだけですね。
ピットストップの前は、ピットでどうするか何度も考えていました。
確実に適正スピードで入って、スピードオーバーしない事。
正確な位置にストップすること。クルマから出る - - -無線を外して、ベルトを外して、とそういう事を考えていました。
集中力を持続すること、それがキーポイントだと思います。
すごくうまくいったと思います。
マイアミ大会後、結構プレッシャーになっていました。
というのは、マイアミで僕たちは凄く速かったし、僕自身も「マジかよ!よし次のレースに行こう!絶対勝てる!」って言っていたんですね。
ペースは素晴らしかったし、チームの仕事も素晴らしかった。
戦略に関しても、速いのにエネルギーのセーブもできていました。
それで、ロングビーチではレースのリードを取れるかもしれない、って。
それから、35年前に父がF1の初勝利を挙げた所ですから、本当に勝ちたかった。
インタビューでも、友達にも、僕は「ロングビーチに行くんだ。僕は勝つ。100%確実にね。」と言っていました。
こうやって追い込んでいたのでプレッシャーになっていました。
で、やりました!
レースが終わってもすごく嬉しいし、こういう素晴らしい理由がある勝利は最高の気分ですよね。
ロングビーチ前に父と話したのは、ブラジルにいた時でした。
マイアミ大会とロングビーチ大会の間です。
父はあまりレースとかそういう話をしない人なんです。
35年たって、時や事情が色々変わっていることも父は知っていますし、トラックは似ていますけど、バンプがどこにあったとか覚えてはいないし。
面白かったのは、「クイーン・メリーに行きたいな」という事だけ言ってて、たぶん、ずっと昔からホテルだったと思うんですけどね。
チェッカーフラグを受けて、レースに勝った後、最高の気分でした。
信じられない感じだった。
夢が叶ったということではないんですけどね・・・。
僕たちはこれらすべてが上手いくように計画したんです。
父のヘルメットを被って、彼のキャリアでの初勝利だし、全ての事を注ぎ込みました。
この2~3レースで僕たちのクルマは強いと証明していましたし。
それらを出すだけでした。
緊張が一気に解かれました。おとぎ話みたいかもしれないですが、全てのピースを1つにして、よりいい感じにした、ということです!
「モナコ・モンテカルロ大会について」次はモナコ大会ですね。
フォーミュラEの7戦目になるわけですが、僕のモナコでの記録はベストではありません。
あそこでは不運が多かったですね、GP2でもF1でも。
でも、いつもこのコースは気に入ってました。
スムースなトラックで歴史もあるし、何年も住んでいましたし。
なので、すごく楽しみにしています。
ちょっと今までフォーミュラEで行ったトラックとは違いますね。
本当に滑らかなコースですから。
ヨーロッパでの初レースだし、ヨーロッパに戻るのは楽しみですね。
特に住んでいたことがあったり、レースをしたことがある場所ですからね。待ち遠しいですよ。
フォーミュラEのモナコのコースは少し短いですね。
でもそれはこのレースをどのようにするか、という事からわざとでもあるのだと思います。
短いコースは周回数が多くなりますし(モンテカルロ大会は47周)、クルマ自体のコンセプトにも関係しますよね。
小さいところで走るのに慣れれば、世界中のより多くの街に行ってレースができるようになります。
(F1と比べて)難しさで言うと、同じくらいじゃないかな。
クルマはF1より少し遅いので、ドライブは少し楽かもしれない。
でもラジアルタイヤなので、スライドが少し多くなるでしょうし、少し厄介になると思います。
なのでどっちが簡単か言うのは難しいですね。
FEの方がちょっと楽かもしれないですが。
コースで難しいポイントは、シケーンとハイスピードの部分です。
その部分でみんな追い越しをしようとすると思いますから、一番大変だと思います。
モナコレースの戦略、スピード、レース全般に関していうと、まだモナコのシミュレーター練習をやっていなくて、この2~3日中にはする予定です(インタビューは4月中旬)。
このレースはエネルギー消費が多いレースになるのではないかと思うので、エネルギーを少しセーブする必要があるし、前半は落ち着いたものになるでしょう。
みんな様子を見ると思いますし、できるだけエネルギーをセーブしようとするでしょう。
後半は2台目のクルマに乗るので、バッテリーを開けて、神経を少し高めてくるでしょう。
他のストリート・コースに比べるとモナコのコースは広いし、ずっと滑らかなので、このコースの特徴から追い越しも楽になるので、戦いももっと面白くなるでしょう。
すっごく楽しみにしています。
モナコでのレースの戦略は他のレースと同じような感じです。
エネルギーを節約して、1台目で出来るだけ長く走る。
2台目はフル回転で後半を走る。
それがいつも使っている戦略です。
時々、全部の事が上手くいかなくて、例えばセーフティーカーが変なタイミングで入ったり・・・。
それは置いといて、まぁ、とにかく、スタートでいいポジションに着く事、少なくとも1列目か2列目に着くことは大事になってきます。
ピットストップを上手くやれば、あとはチームがケアしてくれるでしょう。
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