(テレビ朝日公式サイト)から
アンドレッティ・チームは参戦したどのレースカテゴリーでも成功を収めてきた(インディカー・シリーズ選手権で4度優勝、インディ・ライツで2度優勝。
プロ・マツダ、USF2000選手権勝利、インディ500で3度勝利など)。
フォーミュラEもそうであるはずだと彼らは考えていた。
しかし、シーズン中にポールポジションを3度取りながらもレース勝利はできなかった。
なぜ予選ペースが勝利に結びつかないのかチーム内でも疑問として上がっていた。
チーム選手権で5位だったことも不本意だ。
アンドレッティのフォーミュラEチームは、来シーズンには独自のパワートレインを搭載したクルマでレースに臨む。
マイケル・アンドレッティは勝利への道へチームを運んでくれるテクノロジー会社に呼びかけをした。
そして、アンドレッティ・オートスポーツ社で運営されるアンドレッティ・テクノロジーズ社の設立を発表した。
フォーミュラE選手権の2015/2016シーズンのためのパワートレインの製造に主に焦点を当てていく。
アンドレッティ・テクノロジーズは国際的に有名なテクノロジー会社、TEコネクティビティ社と提携し、カスタマイズしたフォーミュラEのテストとトラックでのサポートプログラムを行う。
マイケル・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ・チーム代表):
「アンドレッティ・テクノロジーズの設立を発表することができ、嬉しく思います。レーサーとして、自動車とモータースポーツ業界は常に大きな興味であり、私の情熱でした。新たなキャリアのページを作る機会を持ち、ダイナミックで持続可能なクリーン・エネルギー・ソリューションはエキサイティングなだけでなく、誇りに思えるものです。」
この2社の融合とコラボレーションはTEコネクティビティ社の技術を最大限活かし、アンドレッティ・テクノロジーズのフォーミュラEパワートレイン開発プログラムのエンジニアリングをサポートする。技術提携を通し、フォーミュラEテストカーやトラックサイド・サポートに関するプログラムは特にTEコネクティビティとのブランド統合が大きな特徴となってくる。
ロブ・シャドック(TEコネクティビティ社、取締役副社長兼最高技術責任者):
「TEの結合性とセンサー製品は、電気自動車の距離とパフォーマンスを向上させる技術の進歩の促進に重要になってきます。アンドレッティ・テクノロジーズと密に関わり、次世代の電気自動車の技術を開発していくことを誇りに思います。」
ロンドン大会では、TEコネクティビティカラーであるオレンジの車体となったが、チームの夏のテスト、開発プログラムでもそれは続く。
アンドレッティ・テクノロジーズは公式技術パートナーのTEコネクティビティに加えて、主要パートナーとして他の技術や先端エンジニアリングの業界から、ヒューストン・メカトロニクス・インク(先端ロボット・オートメーション・インテリジェントシステム・エンジニアリング会社)、パデュー大学(インディアナ州、電気工学分野で全米トップクラスの大学)を迎えた。
ヒューストン・メカトロニクス・インク(HMI)は昨年10月からアンドレッティ・テクノロジーと共に仕事を始めている。
ファクトリーではパワートレインのテストが何か月もかけ、何度も行われた。
早い段階でいい結果と悪いデータを得たことで、クルマに搭載される前に、解析や問題解決の時間が取れたことにHMIは喜んでいる。
先日、ドニントンパークで、モーターとサポート・パワーコントロール・エレクトロニクス関係のFIAの初期調査も終了した。
パワートレインの主な目標は可能な限り効率を上げる事。
これは第2シーズンで170kW走行している時にバッテリーが無駄にならないようにするためだ。
パワートレインの効率を上げれば、バッテリー寿命に多くの負担がかからなくなり、チームは170kW時でも長く走ることができる。
バッテリーにより多くのパワーがかかると、バッテリーのエネルギーは速く消耗してしまうので、チームはエネルギーの無駄を減らすことが重要になってくる。
そしてアンドレッティの新しいパワートレインの調整は順調なようだ。
ニコラウス・ラドフォード(HMIの共同創設者、最高技術責任者):
「我々は、社会に関連する課題に情熱をもって当社の専門知識を注いでいます。フォーミュラEレースでのアンドレッティ・テクノロジーズとの提携は、未来の電気自動車の発展に直接かかわれる機会だと考えています。」
チームは8月にドニントンパークで行われるプレシーズンテストを楽しみにしている。
アンドレッティ・オートスポーツは初シーズンで何度もドライバーを変えた。
チームのモータースポーツ開発担当であるロジャー・グリフィスは、ドライバーをローテーションするという計画だったと言う。
1台はフルシーズン同じドライバーで、連続したデータを得て、そこからどうクルマのパフォーマンスを上げるかを探る事。
セカンドシートは、他のレースカテゴリーに参戦している選手にシェアさせたいと考えていた。
ロジャー・グリフィス:
「シーズンを通して一人は同じドライバーにする計画で、フランク・モンタニーのはずでしたが、ジャン-エリック・ベルニュに代わりました。しかし、アンドレッティには12名のドライバーがおり、経験が豊かで特にストリートレーシングの経験があります。そこでプログラムを通して彼らをローテーションさせたいと考えました。
シーズンの初めにシャルル・ピックと契約しました。彼が残りのシーズンも走れれば考えたのですが、商業的な理由で1レースしか走れませんでした。マシュー・ブラバムはインディカーで私たちがとても期待している選手です。彼はとても速いですし、チームの一員として走ることができれば、と思ったのですが、ウルグアイであのような形でリタイアしてしまい、彼自身がフォーミュラEのタフさを感じていました。しかし、彼は良くやりました。
マイケル・アンドレッティの息子のマルコ・アンドレッティもブエノスアイレスで走りました。マルコにはもっとレースして欲しかったのですが、インディカーの新しいエアロキットのテストルールが再構築されてしまったため、1レースしか参戦できませんでした。彼の主戦場はインディカーですから。
スコット・スピードは、プレシーズンテストでフォーミュラEカーに乗っており、彼が速いことは分かっていました。しかし、ラリークロスに参戦していたため、早くから彼を出走させることはできませんでした。彼が対応できることが分かった時に、出走はすぐに決まりました。Xゲームがあることが決まっていたのでモスクワには参戦できないことは分かっていました。それでモスクワではジャスティン・ウィルソンを起用しました。
ロンドンでも彼に乗って欲しかったのですが、ホンダのパイクスピークレースが決まっていたため、最後にシモーナ・デ・シルベストロと契約しました。全てのドライバーはアンドレッティ・ファミリーですが、これは理想的な状況ではないので、第2シーズンでは、同じドライバーラインナップで初めから終わりまで行きたいと考えています。」
PR