バトンとライコネン、フォーミュラEを語る(TNから)
若手中心のF1にあってベテランは数少ない存在だ。
そんな彼らだが、フォーミュラEを次のステップとは考えていない。
チームの若手育成ドライバー、ケビン・マグヌッセンとストッフェル・ファンドールネが彼のシートを狙う中、もしかすると今週末のF1第9線イギリスGPは、ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)にとって最後の母国グランプリになるかもしれない。
シルバーストンでバトンの話を聞いてみる。
「最後だ何だと考えてレースに臨むわけがないだろう」
「いったい、僕のキャリアの何が変わる?毒にも薬にもならないよ」
F1で戦って16年、2009年には世界王者にもなった。
他方、電動マシンで速さを競うFIA(国際自動車連盟)の新シリーズ、フォーミュラEは大ブームだ。
しかし、F1から真っすぐフォーミュラEに乗り換える選択肢はバトンにない。
「いいや。あと(ロンドンの)レースを観たかって?ノーだ」とバトンは答える。
「才能あるドライバーを集めたのは評価できる。でも、興味が湧かない。僕にとってモータースポーツは、エンジンを使うスポーツなんだよ。匂い、音、それにスピード。それこそがF1じゃないか」
キミ・ライコネン(フェラーリ)も将来は不透明だ。
伝えられるところによると彼は、2016年のオプションを持つチームをウンと言わせるだけの結果を出すのに苦心している。
バトンと同じく35歳のライコネンは他チームへの移籍を否定。
フォーミュラEも好みではない。
「あんなところでよくレースをやるもんだ。それは認めよう」
「ただし、他の人たちが喜んでも僕は違う。残念ながら(マシンが)速くない」
「見ていてワクワク感がない」
「僕の目にはずいぶん遅く映ってしまう。僕のヤル気をそそるものではないね」