F1ニュージャージーGPは昨年まではF1のカレンダーに載っていたが、先延ばしになっているのが現状だ。
そして、ニュージャージー州の隣にあるニューヨークに目をつけているのが、今年9月から新シリーズが始まるフォーミュラEだ。
こんな記事が出た。
フォーミュラEがF1ニュージャージーGPを横取り?FIA(国際自動車連盟)統括のもと、今年9月から完全電動フォーミュラカーによるフォーミュラE選手権がスタートする予定となっている。
このフォーミュラEシリーズが、これまでF1が開催を目指して活動を続けてきたニューヨーク市街地コースでのレース開催権獲得を目指していることが明らかとなった。
フォーミュラEシリーズの主催責任者であるアレハンドロ・アガグが『Forbes(フォーブス)』に語ったところによれば、すでにニューヨーク市当局との交渉が進められているという。
F1はかねてよりマンハッタンの街並みを背景として市街地レースの開催を計画してきている。
だが、その実現は繰り返し延期されてきている。
その主な原因は資金不足によるものだと報じられていた。
アガグは、F1ビジネス記者のクリスチャン・シルトに次のように述べた。
我々はニューヨークに働きかけてはいるよ。
だが、今のところはF1がどうなるのか、その結果を待っているような状況だね。
シルトによれば、フォーミュラEのほうが有利な条件があるという。
F1は主催者に対して1レースにつき最大2700万ドル(約28億円)の開催権料の支払いを求めるが、新たな電気自動車レースは、市に対して無料で開催すると申し出ているとのことだ。
シルトは次のように語った。
アガグ氏は、開催権料の支払いを求めていない。
その代わり、市に対して求めているのは、そのレースを重要なものと位置付け、準備や、地元のスポンサーへの働きかけといった支援をして欲しいということだ。
アガグも、ニュージャージーのF1レース主催者であるレオ・ヒンデリーを口説き落とそうとしていることを認めている。
「ニューヨークでの開催収入はかなりの額になるだろう。だからヒンデリーはそれに投資すべきだし、そうすれば十分に回収できるはずだよ」とアガグは語った。
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