日本版モナコGP誘致【公道でレース 自民が推進法案提出へ】
自民党「モータースポーツ振興議員連盟」は17日、モナコ・グランプリ(GP)のような、市街地の公道でのサーキットレースを可能とするため、道路使用許可などの行政手続きを円滑化する「モータースポーツ推進法案」を24日召集の通常国会に提出する方針を固めた。
議連は国際自動車連盟(FIA)が管轄する電気自動車の世界選手権「フォーミュラE」を来年、日本で開催することを目指しており、2020年の東京五輪に向け外国人観光客を呼び込む起爆剤としたい考えだ。
党関係者は「東京のお台場などでレースとカジノが楽しめることになれば外国人観光客はさらに増える」としており、東京・台場などでの開催を想定し、カジノとの相乗効果を期待する声が出ている。
日本ではこれまで観戦者の安全や騒音などを考慮し、道路使用について都道府県警の許可が下りず、過去に複数の車両が一斉に競争するレースを開催した例はないという。
法案は国や地方自治体の果たすべき役割について「道路の使用に関する手続きの迅速化」との文言を明記し、公道レースが円滑に開催できるように道路使用手続きについて助言や情報提供を求める。
また騒音を懸念する周辺住民の理解を得るため、住民主体の協議会設置を促す規定も盛り込む。
政府は東京五輪までに年間訪日外国人旅行者数を2千万人に増やす計画を立てている。
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