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佐藤琢磨「出走の打診は1週間前くらい」

アムリンアグリ・佐藤 琢磨
アムリンアグリ・佐藤琢磨

フォーミュラE開幕戦にアムリン・アグリより参戦する佐藤琢磨。
琢磨が今回のレース出走を打診されたのは、1週間前だったという。

1週間くらい前かな?
「中国に来れないか」という話があったんです。
フィジカル的にはインディが終わったばかりだったので、問題はありませんでしたが、別の要件があったので・・・
でも、急遽中国に来ました。
このチームにはスーパーアグリF1時代のメンバーもたくさんいるので、その中で仕事ができるということは、すごく嬉しい。

8月19日に行われた最後のテストで、アムリン・アグリはライバルたちに遅れを取っていたが、今のところそれについては心配していないという、

「このクルマは、セッティングとは別にエネルギーのマネジメントが課題になっています。でも、チームとしては解決しなきゃいけない課題は見えています」

「エネルギーのマネジメントで重要なのは、ドライバーとチームのコンビネーション。チームがマネジメントプランをしっかり作って、ドライバーがどれだけそのターゲットに近付けることができるか」

「これまでのレースでも、燃料とかタイヤとか、セーブしなければいけない領域というのがありました。でもフォーミュラEは、これまでに比べて2~3倍もセーブしなきゃいけない割合がある。全開モードの“モード6”で走ると、このサーキットだったら2~3周しかもたないでしょう。予選の1周だけならそれでいいんですが、それを、2台のマシンで25周もたさないといけない。モーターも、バッテリーも発熱しますから、それをいかに冷却して、パフォーマンスを持続させるか? という部分が大事なんです」

フォーミュラEのタイヤは、ミシュランのワンメイク。
しかも、全天候用という、他のカテゴリーを見渡しても、非常に珍しいタイヤだ。
このタイヤの特性は、これまでとは大きく異なっているという。

「タイヤは今のところ大丈夫です。でも、今までのタイヤとは全然違う。グリップが抜けるまでは、レスポンスがすごく速いんです。カートやF1みたいに。でも、一旦滑り出してしまうと、許容してくれる度合いが小さい。ランオフエリアが広いサーキットなら良いんですけど、今回のように狭いところだと、限界を掴むのは非常に難しい。正直、まだ全然掴んでいないです」

間もなく、フォーミュラEの公式セッションがスタートする。
そこで佐藤琢磨がどんな走りを見せるのか?
他にもF1や他のカテゴリーで腕を磨いてきたドライバーたちが多く出走するが、彼ら相手にどんな戦い方を見せるのか?
ただコース上での速さを競うだけでなく、チームと共に勝つための“戦略”をいかに立て、それを実現する実行力が試される。

最初の公式セッションは、本日8時15分(日本時間9時15分)からだ。

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