フェラーリ社長のセルジオ・マルキオンネは"今後数年"でフォーミュラE参戦の可能性があると語った。
フォーミュラEに魅力を感じるメーカーは多く、同シリーズの3シーズン目にジャガーが参戦予定である傍ら、BMWは完全に独立したメーカーとしてのエントリーを計画している。
世界耐久選手権からの撤退を明らかにしたアウディはフォーミュラEのプログラムを"強化する"と明言しており、F1王者であるメルセデスも2020年に同シリーズのグリッドを確保している状態だ。
マルキオンネはドライバーがレース中盤にマシンを乗り換える現在のスタイルではフォーミュラEに参戦することはないとする一方、将来的にそのシステムが変わった際には参戦可能性があると述べている。
ニューヨーク証券取引所で第3四半期の発表を行ったマルキオンネは、その後のテレカンファレンスで「私はかなりの間、ここフェラーリで仲間たちと共にこの件について苦悩していた」とコメントした。
「この問題については2つの回答をしたいと思う。今日のフォーミュラEならば、つまり、マシン内で利用できるパワーを使い果たした際、レース中にマシンを乗り換えなければならない現在のストラクチャーであれば、フェラーリがひきつけられるものではない。また、電気自動車の標準化はフェラーリの気質とは異なる方向に向かっている。なぜなら、車両の技術においてフェラーリが試そうとすること全てを阻むからだ」
「だが、フェラーリ独特のマシンを生む独自の一連のスキルを開発できるような成熟度に達すればそれは可能だ。そのような環境であれば可能性はあるが、今はその位置にない。さらに、それが実現するとすれば、数年後になるだろう。しかし、それは可能だ」
フォーミュラEは2020年に始まる第5シーズンに10チームから12チームにグリッドを拡大することを計画。
この頃までには1台でレースできるようにする意向だ。
新たな2スロットのうち、1つはメルセデスが確保している。
ESPN F1 から
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