テレビ朝日公式サイトから
ヴェンチュリー・オートモビルスは10年に渡り、パワフルな電気スポーツカーを製造し、記録を作り、また色々なチャレンジをしてきたことで有名だ。
モナコを拠点とするこのチームは、フォーミュラEに早い段階でアプローチしてきたチームでもある。
ハイパフォーマンス・エレクトリック・パワートレインのエキスパートとして、Eモビリティの始まりの段階というタイミングで、ヴェンチュリーは世界に自身の知識を見せるショーケースの場として参戦することに熱心だった。
フォーミュラEのようなレースのために、パワフルなパワートレインを製造することと特別なプロジェクトを残しヴェンチュリーはルーツに戻ることを最近発表した。
(スポーツカー製造は中止となった。)
ニコラ・モデュイ(チーム代表兼チーフ・テクニカル・オフィサー)
我々にとって活動を3つに絞るということは厳しい決断でした。
フォーミュラEチームの運営、フォーミュラEチームでメーカーとなること、そして世界スピード記録を含めたハイパフォーマンス開発の3つです。
一般車の開発、エンジニアのトレーニング、クルマを売る、これらのことはお金のかかることです。
大企業が市場に入り、価格帯も広がると、我々にとって利益を上げることがますます難しくなりました。
それで、高い効率性のあるハイパフォーマンス・パワートレイン開発に特化することを決めたのです。
レースに関しても一貫性があると考えます。勿論、従業員や彼らの家族の事を思うと非常に難しい決断でした。
しかし会社の長い将来を考えることが重要です。
初シーズンはチーム順位8位となったヴェンチュリーだが、来シーズンは新しいパワートレインを搭載し、コンスタントにレース勝利していくことを狙っている。
ヴェンチュリーはパワートレインの効率化に焦点を当てている。
これが来シーズンの選手権で成功するカギになると考えている。
ニコラ・モデュイ(チーム代表)
我々の設計とパワートレインの哲学は効率性です。
効率的なパワートレインがあれば、マシンを駆動するエネルギーが抑えられ、オーバーヒートも低減させることがでます。
それは冷却が少なくてすみ、またより高いパワー設定で長く走れるということです。つまりどの局面も向上するのです。
初シーズンでは、ヴェンチュリーのパワートレインの弱い部分はギアボックスだった。
そのせいでステファン・サラザンはピットストップでクルマ交換するときに初期故障に悩まされ、貴重な時間を何度も無駄にした。
「パワートレインの効率性の向上だけでなく、サスペンションとダンパーもできるだけ効率を上げるよう作業しているところです。そして、より効率化しないといけない部分はギアボックスです。このコンポーネントは前のシーズンの頭痛の種でした。摩耗率は私たちが思ったよりも高く、それがいくつかの問題を引き起こしていました。ですから、ギアボックスのより良い保守方法と効率化に取り掛かっています。我々の目標は、次のシーズンでレースに勝てるポジションに持って行ける、最も効率性の高いパワートレインにするということです。短い時間でハイパフォーマンス・パワートレインを開発することは難しいですが、これもレースの一環です。楽しみますよ。」
EVの地上最速スピード、600kph (372mph)を上回る記録更新を狙っているヴェンチュリーは、速いフォーミュラEカーを造るための情報を多く持っているはずだ。
そして、次のシーズンはドラゴン レーシングにもパワートレインを提供するといううわさがある。
これはヴェンチュリーが他のメーカーに比べて2倍のデーターを得ることができるということだ。
パフォーマンスを上げる方法を他のライバルより早く探せるアドバンテージが少しある。
ニック・ハイドフェルドは来シーズンもヴェンチュリーから出走すると思われ、サラザンもロンドンで見せた強い走りを考えると、ほぼ契約は続行だろう。
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