フォーミュラEは、アメリカに本社を置くクアルコムと技術パートナーシップを結んでいる。
クアルコムといえば、スマートフォン向けプロセッサ「Snapdragon」などで知られている。
何故、フォーミュラEとの技術パートナーシップを結んだのか?
クアルコムは携帯電話機の無線充電技術と共に、大電力を使う充電技術の技術開発を続けていた。
2012年からロンドン市内で行われている、50台のEVを使ったワイヤレス充電システムの実証実験に「Qualcomm Halo」を提供している。
とうぜん、この実験は商用化を前提としたもの。
【実験車両】
また昨年のオートモーティブ ワールド2013にも「Delta E-4 Coupe」を初出展した。
この車には、クアルコムが開発したワイヤレス充電システム「Qualcomm Halo」が搭載されている。
【Delta E-4 CoupeとQualcomm Haloの送電モジュール】
Qualcomm Haloには、3.3kW(一般乗用車向け)、7kW(大型車や商用車向け)、20kW(急速充電用)の3つの出力のシステムが用意されている。
Delta E-4 Coupeに搭載されたのは、一般乗用車向けの3.3kWシステム。
送電効率は最大90%。
送電モジュールと充電モジュールの位置ずれは15~20cmまで許容。
(この際の送電効率は80~85%)
大きな位置ずれがある場合には、ワイヤレス充電を行えなくなるように設定。
クアルコムが、フォーミュラEとの技術パートナーシップを結んだことは、当然の流れである。
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