2010年代の終わりにはフォーミュラEがモータースポーツのトップシリーズに成り代わっているだろうと元F1チームオーナーのリチャード・ブランソン卿が述べた。
ブランソンが経営するヴァージン・グループは2010年から2011年にかけて、現在のマノー・マルシャチームを所有していた。
しかし、それ以来彼はF1から遠ざかっており、電気自動車の新しいフォーミュラEシリーズにチームを立ち上げた。
F1が決定的な転換期を迎える今、フォーミュラEはモーターレースの未来、そして自動車産業の未来のビジョンとして堂々たるブランドを得たように見える。
フォーミュラE初シーズンの最終戦が行われるロンドンのバッターシー・パークで会見を開いたブランソンは次のように述べた。
「今から4年か5年後には、フォーミュラEがF1を追い越しているだろう。(視聴者の)人数もそうだし、時間とともにますます発展し、クリーンエネルギービジネスが他のビジネスを先導することになるはずだ」
「あと1、2年はF1にも居場所があるかもしれないが、いずれフォーミュラEがそれを追い越す時が来ると言っていい。マシンがコーナーに来た時に、フォーミュラEでもターマックがうなる音が聞こえる。だがそれでも、観戦しながら会話やドリンクを楽しむことができる。F1ではできないことだ」
20年後には市販車も電気自動車だけになるだろうとの信念を述べたブランソンは、フォーミュラE初年度の反応がその潜在的人気を強調していると強気だ。
「プレス・テントにこれだけの人が集まっていることがすべてを語っている。この美しい会場もそうだ――世界有数の美しさだよ――しかも、運営も実に素晴らしい。それは人々のイマジネーションをとらえた。次の2、3年で、クリーン・エネルギーと同じくらい急速に成長することだろう」
ESPN F1 から