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片山右京:フォーミュラEの見どころ、ベルリンePrix展望

片山右京が解説するフォーミュラE第8戦の見どころ
F1と同じFIA(国際自動車連盟)が管轄し、電気エネルギーだけを動力源とするフォーミュラカーで競う、まったく新しいチャンピオンシップ「FIAフォーミュラE選手権」
昨年9月13日、中国・北京で開幕、第4戦アルゼンチン・ブエノスアイレス大会では鈴木亜久里率いるアムリンアグリのアントニオ・ダ・コスタが優勝するなど、日本でも注目を集めてきた。
そんな記念すべき1年目のシーズンも後半戦に突入し、モータースポーツの本場ともいえるヨーロッパ・ラウンドがスタート。
5月9日には、その初戦となるモナコ・モンテカルロ大会が開催された。
モナコといえば、F1での市街地コースを舞台にした激しいバトルでおなじみだが、フォーミュラEでも伝統のモナコならではのドラマチックなレースが展開された。
そんなモナコでの第7戦を終え、シーズンも残り4戦を残すのみ。
ドイツ・ベルリン、ロシア・モスクワ、そしてイギリス・ロンドンの2連戦と最終戦までヨーロッパを舞台にしての戦いが続く。

今回、フォーミュラE解説者としておなじみの元F1ドライバー、片山右京氏が伝統のモナコでの第7戦を振り返りつつ、5月23日に行なわれる第8戦ドイツ・ベルリン大会のみどころを、コース分析を交えながら紹介。
さらには総合優勝争いについて語ってくれた。
片山右京

モナコはレイアウトが人工的に作られた市街地コースとは違い、コーナーのRが自然ではないなど独特なんです。
そのなかで、フォーミュラEのマシン特性、重量バランスなどを考えると、1コーナーから2コーナー、3コーナーまでのシケインが見た目に狭かったので、何か起きるだろうと思っていたら案の定アクシデントが起きました。予選からモナコならではの「邪魔をした、された」という競り合いで、ドライバーがヒートアップしていましたし。
今回のモナコはF1で使用するコースの後半部分を使用するということで、ある意味初めてのコース。
その中でのクラッシュでしたが、あれだけで済んだのは逆に奇跡だったと言えるでしょう。
予選を見ても、モナコではタイムをつなげて1ラップを完成させることが、F1でもフォーミュラEでも難しいということが改めてわかりました。
逆にチャンピオンシップを争っている上位陣は本当にレベルの高いレースを見せてくれました。
どのカテゴリーにも負けない、フォーミュラEの初めてのシーズンとは思えないすごいレースでしたね。
そのレベルの高さにも驚かされました。
チャンピオンシップを争う3台がそのまま表彰台に上がりましたが、トップ争いがすごかった。
先頭のセバスチャン・ブエミはペースコントロールをしながらバッテリーをセーブする。
ルーカス・ディ・グラッシのアウディはピット作業が一番速いチーム。
ピットに入ってもうまくすれば前にいけると思いきや、サイド・バイ・サイドに並んで抜けそうだけど抜けない。
そのディ・グラッシに予選で邪魔をされてヒートアップしていたネルソン・ピケJr.は、ファンブーストを使ってストレートで差を詰めると、2コーナーでブレーキングを使いインに入ろうとするも百戦錬磨のディ・グラッシが抑える…。
そんな前3台の争いは本当にレベルが高かったですね。

フォーミュラEの1年目、初めてのヨーロッパでのレースとなる伝統のモナコで新しいマシンがハイレベルのレースを見せた、というのは、世界中のモータースポーツファンを驚かすことになったのではないでしょうか。
そんな1年目のシーズンも残り4戦、歴史に残る初代チャンピオンの争いは、ブエミ、ディ・グラッシ、ピケJr.の3人に絞られつつあると思います。
モナコの優勝でシーズン2勝目をマークしたブエミは総合順位を3位にあげて勢いがあるし、トップのディ・グラッシと2位のピケJr.の差もわずか。
残り4戦は緊張感のある、目が離せないレースになります。
次のベルリンはモナコとは対照的。
1周が2.5kmとフォーミュラEの中では比較的長めで、コーナーが17もあるんですが直角コーナーが一つもない。
ですから、ドライバーにはベストのラインどりが求められ、チームはベストのセットアップをいち早く見つけなければいけないんです。
テスト走行ではチームのシミュレート技術が試されるし、仮に予選で順位を落とせば3強でさえ、優勝争いから脱落する可能性もある。
チームやドライバーに求められるものが、よりハードになるのがベルリンのコースです。
基本的にはターン1までの長いストレートがファンブーストを使ってオーバーテイクが狙えるポイントですが、ターン5からターン6以降のターン10までのタイトなセクションのコーナーの連続では、ラインをクロスさせることでファンブーストがいらないオーバータイクが見られるかもしれない。
ベルリンePrix
飛行場の跡地というフラットでコース幅が狭く、コーナーが多い、というコースを、モナコから短い期間でいかに自分のものにするか。
そんなレースをシーズン後半戦に行なうという意味でも、非常に面白い一戦になるでしょう。
上位3人、3チームとも三者三様の良さがあるので、最終的に誰が総合優勝を手にするのか、予想は非常に難しいですね。
ドライバー目線で言わせてもらえば、ピケJr.の熱い走りは子供っぽいけど面白いと思います。
お父さん(元F1ドライバーのネルソン・ピケ)譲りでもあるし、この世界、あまりクール過ぎても華がないじゃないですか。
アイルトン・セナの甥ブルーノ・セナは、まだ何かが足りないと思います。
例えば、たまに集中して攻め過ぎて自滅したり、ミスをする。
前で何かがあるかもしれない、というリスクを予見する強さだったり、ここ一番では絶対にタイムを出すという速さが必要かなと思います。
モナコでは、予選でアントニオ・ダ・コスタのマシンがクラッシュしたり、サルバドール・デュランがスタート直後に事故に巻き込まれたりと、アムリンアグリは踏んだり蹴ったりでしたね。
(鈴木)亜久里さんが現場に行くといいことがない(笑)。
果報は寝て待てと言いますが、亜久里さんは寝ていた方がいいんじゃないかな(笑)。
ただ、第4戦でダ・コスタが優勝しています。
フォーミュラEはまぐれで優勝できません。
力があるから優勝したわけですから、必ずまた優勝するチャンスはあるでしょうし、表彰台ならまた上ってくれるでしょう。
後輩として亜久里さんを応援しているし、日本人としても期待しているので頑張って欲しいですね。
Sportivaから

    
    
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